5月
5月5日(月)
本日、連休明け納期のお客様に出荷いたしました。ありがとうございます。
さて、先週末「ワルツ名古屋藤が丘店」さんでコーヒー豆買いました。ワルツは愛知県豊橋市に本社があるコーヒーのメーカーで、愛知県内にたくさん店舗があります。店の作り、雰囲気が、「カルディコーヒーファーム」さんによく似ていて、時々混同します。カルディは全国展開しており、テレビ番組でもしばしば取り上げられますが、個人的にはコーヒーよりもむしろ世界の珍しい(コーヒーと関係ない)輸入食材をたくさん売っている店という印象が強いです。ワルツはあくまでコーヒーが中心で、その周辺の食材、ジャムとかお菓子とかを置いてあり、カルディほどの品揃えはないです。ワルツの社長さんの歴代の座右の銘は「大きい会社よりいい会社」ということです。別にカルディを意識している訳ではないと思いますが、会社設立はワルツの方が25年も古いです。


店員さんに「酸味よりもコクがお好みでしたら」と勧められたコーヒー豆の中から、このグァテマラ ビクトリーをチョイス、100g、¥700でした。通販の説明文では「独特の甘い香り、良質な酸味、程よいボディーのある上質なコーヒー、中南米エリアにあるグアテマラの、標高が最も高い地区で収穫されたこの豆は、標高による寒暖差により甘味がギュッと濃縮されているのが特徴です。グアテマラコーヒーの持つコクを存分に楽しめるようにシティーローストにて焙煎しております。」ということです。
さらに今月から新兵器導入しました。HARIO(ハリオ) 製の 浸漬式ドリッパー「スイッチ」です。Amazonで¥2,910でした。見た目は通常のハンドドリッパーですが、「スイッチ」が付いていて、お湯を漏斗に溜めることができるようになっています。構造は至って単純で、漏斗の下に金属の大きな球があり、お湯の出口が塞がれるようになっています。透明なプラスチックのスイッチを下げると、球が上に押し上げられて隙間が開き、お湯が下に落ちるようになっています。

黒い部分は全部ゴムです。一体形成のようです。浸透式は一定時間、お湯とコーヒーの粉を浸しっぱなしにして、抽出する方法です。ハンドドリップ(透過式)のような、お湯を注ぐ際の手際で味が大きく左右されることがなく、誰でも同じような味が出せる特長があります。浸けっぱなしと聞くと紅茶でよく出てくる円筒状のピストンのような構造のコーヒープレス(フレンチプレス)が思い浮かびますが、これならもっと手軽にできます。もちろん浸透式でも条件(パラメータ)がいろいろあるので、SCAA(Specialty Coffee Association of America)の推奨レシピを参考にします。粉量約12g、中挽き(コマンダンテつまみ戻し30)、お湯の温度気持ち90℃(測っていません)、お湯の量177ml(今回奇跡的に近い値になった)、浸透総時間4分、1分30秒経過後によくかき混ぜる。初めてで不安でしたが出来上がってみると、ハンドドリップで淹れたものよりコーヒーが濃い気がします。やはり私の適当にやっているハンドドリップの技術がまだまだ未熟なのでしょう。グァテマラ ビクトリーは酸味がほとんど感じられず、コクがある、表現がうまく出来ませんが、喫茶店で出されるような普通のレギュラーコーヒーの味です。こうなると今まで飲んだコーヒー豆を、もう一度浸透式で飲み直す必要があるでしょうか。SCAAについては、堀口珈琲さんのホームページなどが勉強になりました。コーヒーって以前書いた思っていたより奥が深い、というのは通り越して、国際的な巨大産業であり、歴史的に、民族的に、科学的に、哲学的にさまざまな国、人、団体が絡んで出来上がっているのが分かります。ハンドドリップでYouTubeみたいに粉から泡が出ないんだけどなぁ、なんてぼやいている場合じゃないねん。