えっ、それはないやろうという件

2年ほど前の某海外計測器メーカさんのkWも測れる高出力レーザ用カメラ式ビームプロファイラ製品紹介。その中のスライドの一枚ですが、他の説明会でも何度か見たことがあります。外人の営業マネージャが片言の日本語で説明してくれました。

要は入射光をビームサンプラで2回反射させて、10-6に減衰するのですが、それが「入射ビームの99.9999%を透過し、0.0001%をカメラに入射します」と堂々と大きく書かれています。サンプラから下向きに透過する赤い矢印に「99.9999%透過」と明記。本人も片言で熱弁。

カメラに入射はOK。しかし残りすべての光が下に透過?そんなわけないやろ、最初の入射ビームは1枚目のサンプラーの表裏で反射するから、下に透過するのは、せいぜい99.8%や、ちゃうか。それにビームが何度もサンプラのコーティング膜、バルクを反射、透過してるから、吸収もトータル0.1%くらいあんのちゃうの。なんで「透過」って書くねん。2枚目のサンプラの裏に何かダンパーみたいなカバー付いてまっせ、99.9999%下に透過するんやったらそんなんいらん。それにみんな黙って聞いてないで突っ込めや、あほや思われんで。学会やったら即退場や。(言葉がなまっていて済みません、京都、男山の出身なので)じゃんけんやない、いんじゃんやろ。