10月
10月23日(月)
高層のマンション住まいですが最近朝、家の玄関を開けた途端、とても良い香りがします。特に暖かくて風がある日は香りを強く感じます。この時期ならではのキンモクセイの香りです。周囲にキンモクセイは見当たらないのですが。しかし少し歩くとあちこちで大きな木にオレンジの小さな花がたくさん咲いていますね。街路樹や住宅の庭にも見受けます。キンモクセイの木に近づいても、そんなに強い香りはしないのですが、周りに木がなくても風が吹くとどこからともなく香ります。不思議なものです。
これは私のお散歩(ウォーキング)コースにある会社近くの住宅の玄関です。日本のキンモクセイは中国が原産と考えられていますが、日本のキンモクセイは花がたくさん咲く雄株だけで実を結ばないために、挿し木で増やしています。キンモクセイは日本の三大芳香木で、他はクチナシ、ジンチョウゲです。キンモクセイの花はお茶に入れたり、薬用としても利用されるそうです。
15分ほど歩くと、会社の裏山になりますが(いや、会社の方が裏山でしょうか)色金山歴史公園があります。ここは小牧長久手の戦いで、秀吉軍が岡崎に向かって進軍する別動隊をこっそり追った家康が軍議を開いたという小高い山の頂上です。家康が腰掛けたという岩もあります。ちょっと腰掛けるにはかなり岩が高いのですが。
展望テラスからは長久手市街の全景を一望することができます。ご存じのように長久手は一面戦場(死体の山)だったため、地名にもその名残が多く残っており、また塚もたくさんあります。機会があればご紹介します。
10月19日(木)
昨日、竜王戦第2戦のABEMAを会社のPCで見ておりましたが、ちょうど伊藤匠七段が85分間の長考に入った時刻で、1時間ほど見ておりましたが、結局一手も指すことなく、解説の男女の棋士同士の、最近乱視で駒の文字が見えにくくなって、メガネをかけ始めたが、今日会場でメガネケースを開けたらメガネが入っていなくて家までメガネ取りに帰ったとか、これから忘れないようにメガネを首に掛けようかとか、メガネ掛けたままでメガネ探すことありますよねとか、メガネ何本持っていますかとか、メガネって本当に便利ですねという会話を延々聞かされました。データ通信量1G返せ!
10月18日(水)
14日、15日は、amazonプライム感謝祭でしたが、ちょうどWindows11が乗った中古ノートPCが欲しかったので物色しました。会社では以前、東芝のDynaBook(新品)が多かったのですが、DynaBookは高級感がある反面、重くてデモの際持ち歩くのが大変だったので、最近パナソニックの中古レッツノートに順次切り替えています。それにしても中古ノートPC の値段がとても下がっていますね。法人向けPCが機種切り替えで、一度に払い下げられたものでしょうが、同じ機種が大量に売りに出されています。インテルの第7世代までのレッツノートが2万円以下で購入でき、SDDでしかもマイクロソフトのOffice2019まで付いています。この1年で2万円は下がったでしょうか。コロナ禍が明け、在宅用PCの需要も一息付いたのかもしれません。法人向けPCは、中古でもきれいに使われているものが多いです。使用時間自体はかなり長いでしょうが。さて、せっかくのプライム感謝祭なので、ちょっといいものを安く買いたいものです。インテルの第8世代の中古ノートPCはまだ出玉は少ないですが、ぼちぼち出てきていますね。そんな中、第8世代i5搭載のレッツノートCF-SV8を見つけました。外観新品同様で25%、約1万円引き。後残り1時間でポチりました。一つ前のCPUのモデルの方がまだ安いのですが、USBタイプCも付いているということで。感謝祭は買うことに意義がある。
翌々日には届きました。新品同様というには角に少し塗装ハガレなどありますが、大きな傷や汚れはありません。キーボードも非常にきれいなものです。まあ、中古PCですから、最初から気にしていませんが、傷は無いに越したことはありません。動作に全く問題ありませんでしたが、しかしよく見るとPanasonicのロゴが変。
印刻がズレているというか、かすれているというか、何か変な感じです。製造ミス?仮にもメーカの目立つロゴなので、そんなもの出荷しないでしょう。さらによく見てみると天板に何か構造が、
天板の上に何か薄いフィルムが貼ってあるような感じです。レットノートって天板こんなんだっけと、これまで購入した物を見るとやはり違いますね。そんなフィルムはないです。まるで純正品のようにきれいに貼られています。ネットで検索すると、ありました、レッツノート各機種別スタイルシート。楽天市場で1,380円。純正の色に近いシルバーが多く、どちらかと言えば保護用ではなく、傷隠しのようです。ロゴの部分は切り抜いてあるようですが、それが貼るときに少しズレたようです。そうなるとフィルムを無性に剥がしてみたくなるのが世の常です。下からどんな凄い傷が出てくるのか。もしなんか出てきたら、楽天でスタイルシート買って自分でまた貼れば良いのです。
恐る恐る端から剥がします。あれっきれい、ロゴは、ああやはり、ロゴの上に少しひっかき傷があります。しかし他には傷が無く、この程度の目立たない傷ならフィルムがない方が全体に光沢があって、きれいですね。なによりロゴがきれいに見えた方がよいです。傷の部分だけ小さなシールを貼っても良いですね。今後活用したいと思います。でも今までもそうなんですが、買った翌日にamazon見てると、もっといいPCが見つかるんですよね。あっ、こっちは同じくらいの値段でCDドライブ付きだった、こっちにしておけば良かったって。買う前によく検索、比較したつもりなんですが。
10月13日(金)
ハクセキレイのつがいです。
この時期、駐車場に現れます。これが来ると私は車を別の建物の陰に移動します。一般にそのようですが、ハクセキレイは車好きです。車の上で踊り狂いながら糞をします。絶対トイレと勘違いしています。小さな体ですが信じられないくらいの数の小さな糞をします。ドラミラーがお気に入りで、ウィンドウガラスに映る自分の姿に興奮してさらに排便が進むようです。外車が好きです。特にボルボがお気に入りです。ちなみに私はアウディですが、それでも多少の被害が出ます。糞は酸性なのですぐに拭き取らないと塗装が痛むといわれています。この鳥、人間が近づいても見つめるだけでなかなか逃げません。車を移動すると寂しそうに見送る姿が可愛いです。ハクセキレイはネット情報だと寿命が1年とか、3~5年とか、諸説あります。1年だと毎年来る鳥は別の鳥?
10月11日(水)
月曜からビームプロファイラの「初心者向け光学設計の本を読んでみた件」でふと思い出したのですが、中学生の頃、担任の先生が私に何冊か本をくれました。先生は理科の担当だったこともあり、理系の本ばかりでしたが、その中に「科学随筆全集2【物理学者の眼】」(学生社、絶版)という本がありました。湯川秀樹(以下敬称略)、長岡半太郎など著名な物理学者が専門を離れた日常での思い綴った随筆をまとめたもので、中でも朝永振一郎と茅誠司の随筆が非常に面白く、当時何度も読み返しました。それから40年後、研究会などで何度か筑波大に行く機会があったのですが、朝永振一郎は東京教育大学(現筑波大)の学長を務めており、その後1965年にノーベル賞を受賞します。筑波大の学内には朝永記念室という結構大きなギャラリーがあり、随筆を読んだ中学生の頃を思い出して、とても面白く拝観させていただきました。朝永は京大の副手時代、研究に行き詰まり苦しい時を過ごしますが、その後、理化学研究所に移ってからは水を得た魚のように研究を進めます。記念室には当時の実験を記録したノートなどもたくさん展示させているのですが、その中に可愛らしい花の絵があり、
ふしぎだと思うこと
これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
これが科学の花です
と書かれていました。科学というほどではないにしろ、当時自分も同じような気持ちで研究の仕事を進めていたので、これには深い感銘を受けました。
一方、分子科学研究所で国プロの雇用研究員をやっていた頃、所長として茅誠司の息子の茅幸二さんが就任されました。(その後、理化学研究所の所長になられました。)まあ、地位が違いすぎるのでお話をする機会はほとんどありませんでしたが、あの茅誠司の息子かと多少運命を感じました。
10月9日(月)
秋の味覚と言えば栗、栗きんとんですよね。栗きんとんの本場と言えば、岐阜県の恵那と中津川です。早速、星ヶ丘の三越地下食料品売り場にある「恵那寿や」さんへ歩いて買いに行きました。長久手からだと東山通り沿いに片道5,000歩くらい、ウォーキングにちょうど良い距離です。上社(かみやしろ)からが結構辛い、丘ですから上りになります。星ヶ丘の三越は久しぶりですが、祭日ですから賑わっていますね。1階の「バーミキュラポットメイドベーカリー」には長い列が。30分待ちだそうです。愛知ドビーという名古屋の老舗鋳造メーカが開発したホーロー鍋、バーミキュラで焼き上げたパンです。バーミキュラは非常に高いですが、パンの値段は普通です。いつか是非味わってみたいものです。帰りは不本意ではありますが、栗きんとんも持っているし地下鉄でサクッと帰りました。
「恵那寿や」さんは、神ノ木店が恵那駅のすぐそばに有り、コロナ前になりますが、テレビで紹介された栗パフェを店内で頂いたことがあります。恵那駅の近くには他にも栗和菓子の店がたくさんありますが、恵那駅のすぐ横の「えなてらす」という土産物屋さんでは、恵那各店の栗きんとんの詰め合わせも売られています。店を回らなくても一度に味比べができます。また、旧中山道で阿木川にかかる大井橋の袂にある「大津や」さんの「栗粉餅(くりこもち)」は有名です。以前午前中にお店に行ったら品切れで、予約して午後受け取りました。店の人に聞いたら賞味期限がわずか30分ということなので、急いで近くのバロー恵那店に移動してフードコートで頂きました。栗きんとんの固める前の粉(栗粉)の中に餅が入っているような感じですが、お餅がすぐ固くなってしまうんだそうです。外観だけ例えるなら「ツバメヤ」の「黄金わらび」でしょうか、きな粉が栗粉に、わらび餅が餅になったような感じ。全然伝わりませんか。あれも旨い。
話を栗きんとんに戻しますが、6個入りで1,720円、いい値段ですね。賞味期限が2日と短いです。えーっ、こんなの栗きんとんじゃない、と思われる方も多いと思いますが、中部地方ではこれが「栗きんとん」です。さて、これは「恵那寿や」さんですが、お隣の中津川にも「すや」さんというこれも有名なお店があります。また中部地方ではテレビCMで有名な「恵那川上屋」さんという栗和菓子屋さんが恵那峡の近くにありますが、中津川にも「川上屋」さんがあります。関連は無いようですがネットで検索して購入しようとするとちょっと紛らわしいですね。
10月3日(火)
今週からようやく涼しくなり、エアコンをかけることも無くなり、長袖が着れるようになりました。皆さん先日の中秋の名月はご覧になったでしょうか。満月じゃ無いんですね。
さて、1ヶ月ほど前に事務所回りの雑草の草刈りを業者に頼んで、すっかりきれいになったのですが、そこから何が一番先に生えてくるかと見ていると、地面一面にこんな背の低い雑草が横に伸びてきました。事務所のフェンスもツルが巻き付いて上にも伸びそうです。
よく見ると赤や白の可愛らしい花が咲いています。
同じ草から2色の花が咲いているようにも見えますが、実は違っていて、葉の形も微妙に違うのですが、白いのは豆朝顔(マメアサガオ)。初めて名前聞きましたが朝顔の仲間で、ヒルガオ科サツマイモ属。朝顔ってヒルガオ科なんですね、アサガオ科って言わないんだ。サツマイモ属のアサガオ類というの呼び名はあるようですが。個人的には朝顔の方が昼顔よりメジャーな感じです。小学生の頃、朝学校に行く間に近所の庭先や校庭などで咲いていました。昼顔はなかなかその時間帯、花を見る機会が無くて。さて、サツマイモ属と聞いて、そういえばハート型の葉の形がサツマイモに似ていますね。しかし芋はできません。普通に花が枯れた後、朝顔のような種ができます。
この赤いのは丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)。縷紅草(ルコウソウ)自体は花の形は似ていますが、葉が松葉の針のようで全く違います。おなじヒルガオ科サツマイモ属で、マメアサガオとは親戚です。本当に仲良く入り交じって咲いていますが、これらは江戸時代に日本に観賞用で入ってきた外来種で、畑では作物を荒らす害草で駆除対象です。成長が早く、生命力が強くて、いろいろな作物にツルで絡みつくものですから。ルコウソウの名が付くと種には毒があるそうです。